うつ病の診断を受けるときのポイントを徹底解説!

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受診時に患者が心がける点

聴診器

問診は非常に大切

うつ病の疑いで精神科や心療内科を受診すると、まずは症状や患者自身の情報などについての問診を行います。そこで尋ねられるのは、例えば症状がいつ、どのように始まったのか、そのきっかけになった出来事は何かといった内容です。また、うつ病の症状としては睡眠障害や食欲の減退も現れることが多いため、その有無についてもよく問診では尋ねられます。うつ病は本人も自覚が難しく、単なる気分の落ち込みや他の病気と混同してしまいやすい疾患です。また身体的な病気と異なり人によって症状の程度が様々であるため、医師も慎重に時間をかけて問診を行い、患者それぞれに合った治療を行います。よって、診察時に患者自身も自分の症状やこれまでの経緯などを正しく、漏れが無いように伝えることが大切です。しかし、うつ病は悪化すると人と話すこともままならなくなる場合も多いため、必要なら付き添いの家族などが代わりに医師の質問に答えても問題ありません。むしろ客観的に見た患者の情報を伝えられるという意味では、本人以外から話を聞くことが重要になることもあります。この問診にしっかりと時間をかけてくれるかは、その後も信頼して治療を任せていい医者かを判断する材料になります。ごく短時間で問診が終了したり、尋ねられる項目が少なかったりする場合には、医師が患者の情報をよく把握しないまま診断を下してしまうかもしれません。問診以外でも、患者とじっくり向き合って話をしてくれない医師は避けた方が良いでしょう。問診後は国際的な基準に基づいて本格的な診断が行われます。診断基準となるのはWHOの『ICD-10 国際疾病分類(ICD-10)』と、米国精神医学会の『DSM-?-TR精神疾患の分類と診断の手引き(DSM)』です。この2つを用いて、患者が抱えている症状からうつ病かを判断します。例えばDSMでは、「ほとんど毎日、1日中ひどく憂うつを感じる」ことをはじめとする9項目について、症状として継続的に表れているかを尋ねられます。うつ病と診断されるのは、この9項目のうち5項目以上の症状を抱え、それが2週間以上継続している場合です。ICD-10はDSMよりも更に国際的に認められた基準であり、日本でもごく一般的に利用されています。また、ICD-10は精神障害の種類を示す際の識別コードも持っています。うつ病(気分障害)のコードはF30〜39で、さらにうつ病エピソード(F32)はそれ以降の数字で症状の重さを表します。このコードは、うつ病をはじめとする精神疾患によって障害者年金を申請する際に診断書への記載が必要となる項目です。記載がなければ年金事務所に書類が受理されない可能性が高いため、気付いたときには医師に確認して修正してもらいましょう。患者の状態によっては正しく判断することが難しいため、家族など付き添い人がチェックしてあげることも大切です。また症状が重度と診断されたのに軽度のものになっているなど、コードが間違って記載されてしまう場合もあります。必要な支援をしっかりと受けるためにも、病気に関する知識は一通り持っておきましょう。